お洒落なイメージのテラスハウス・・・いったいホントはどんな物件?

お部屋探しでテラスハウスという物件を見かけることがありますが、知っていますか?見たことがなくても、言葉そのものは聞いたことがあると言う人も多いでしょう。

若い世代に人気のテレビ番組でタイトルにされていたこともあり、「大きな家にみんなで一緒に住む」とシェアハウスと似ているイメージを持っている人も多いかもしれません。

実際には、そういった近頃のイメージとは違ったものを指し、賃貸でお部屋探しをしているのであれば、きちんとした意味を知っておきたいところ。いったいどんな物件なのでしょうか。

◆テラスハウスの本当の意味…?

テレビのイメージが一人歩きしているため、シェアハウスのような暮らし方と間違われがちな「テラスハウス」。本当の意味は、簡単に言うと長屋です。

「玄関・1階・2階」という一戸建てのような居住空間が何戸かくっついている集合住宅です。「マンションやアパートなどの集合住宅」「一戸建て」と何が違うのかが不思議に感じるかもしれませんね。

集合住宅との違いは、エントランスや廊下、外階段などを共用しないことです。一戸一戸に専用の玄関があり、室内に設置されている階段を使って1階と2階を往来します。また、一戸建てとの違いは、室内空間は完全に専用なのですが、“壁”を共用しているので隣家がくっついている点です。

つまり、集合住宅と一戸建てをミックスした居住スタイルがテラスハウスなのです。

◆テラスハウスに住む魅力とは?

集合住宅と言えば、エントランスや廊下を他の住人達と共用するのが基本。そこを通らなければ部屋に入ることはできないでしょう。でも、テラスハウスなら、専用の玄関があって、外出や帰宅時に他の住人とすれ違うことがありません。(敷地内ではすれ違うこともあります)

また、下階が存在しないので、「足音が下の住人に聞こえるかも」という心配が軽くなるでしょう。物件によっては、玄関前に駐車場や庭があるなど、アパートやマンションとは違った住み心地の良さを感じることもできます。感覚的には、「ほぼ一戸建て」と言えそうです。車を持っている人、家庭菜園を楽しみたい人など、集合住宅と一戸建てで迷っている人にはぴったりのスタイルかもしれませんね。

◆魅力の裏にはデメリットも

一軒家のようでありながら隣の家と壁が繋がっているのがデメリットと感じられやすいです。下の階への足音の問題は比較的軽減されるものの、バタバタと騒ぐと共有している壁を伝わり他の住戸へと響くかもしれません。

建物に遮音効果がしっかり施されていればいいのですが、壁が薄い、振動が伝わりやすいなど防音効果が低いケースもあるので注意しましょう。内見のときには、音の伝わり方などもチェックしておくといいかもしれませんね。

◆まとめ

一戸建て感が強いテラスハウスは、家族みんなで住むというファミリー層に注目されることが多い物件です。また、上下階を分けて使える間取りは、友達が遊びに来ることが多いシングルや夫婦二人だけの世帯にも魅力があります。

集合住宅なので一戸建て感覚も味わえて個性的な暮らしができますが、壁を隔てて隣は他人の住戸であることを理解しておきましょう。