寿命が長くモダンな瓦屋根~注目したいメリット・理解しておくべきデメリットとは?

日本家屋の“和”のテイストにマッチする瓦屋根は、古くから屋根材として馴染みがありました。しかし、現在では他の屋根材に押され気味…。新築の屋根材としても「瓦屋根」が選ばれる機会は少なくなっているのかもしれません。

とはいえ、「やっぱり瓦屋根が良い」とその雰囲気を重視する人も。瓦屋根のメリットとデメリットの両面を知って、自分に合った屋根材選びをしていきましょう。

◆どんなメリットがある?瓦屋根の魅力とは?

瓦屋根には、注目しておきたい魅力がいくつかあります。

◎耐久性抜群!寿命の長さという魅力から選ばれることも

粘土系の焼き物の瓦屋根は、耐久性が高いのが特徴。一般的な屋根素材と比べると、メンテナンスにもそれほど神経質にならなくてもいいでしょう。ただ、瓦以外の下地や防水シートなどは定期的なメンテナンスが必要となります。

また、汚れや傷みが出ても部分的に補修ができるのが魅力です。

◎遮音性&断熱性に優れている

瓦屋根は、“瓦”と“下地材”との間に、ちょっとした空洞がある構造です。そのため、雨があたっても室内に音が伝わりにくい特徴があります。

他の屋根材のなかには音が響きすぎる素材もあり、「強い雨の日には眠れない」なんてことも。防音効果を期待したい人には、瓦屋根は“快適構造”かと思います。

また、下地との間のスペースに空気が入り込むため、外の気温が伝わりにくい特徴があります。暑い日や寒い日でも、瓦屋根が断熱してくれるため、「涼しい夏」「温かな冬」が期待できそうです。

◆一方のデメリットも把握しておこう

瓦屋根を検討したとおきに理解しておきたい注意点が「重量」。見た目的にも重厚な感じが伝わってくる瓦屋根ですが、他の屋根材と対比するとかなり重いです。そのため、一般的には「地震のときに崩れるかもしれない」というリスクを知っておく必要があるでしょう。

過去の地震の際、瓦屋根の住宅が倒壊しているのをニュースなどで見かけたことがある人もいるでしょう。ただ、「瓦屋根だから倒壊するかも」とは断定できません。

数十年前の古い住宅は耐震基準が古いので倒壊被害も想定しておかなければなりませんが、法改正後の新基準の住宅構造なら施工の強度もしっかりしているので安心感が増すでしょう。

築年数の古い瓦屋根の中古住宅を購入するときには、そういったリスクを頭に入れておいた方がいいかもしれませんね。

◆まとめ

瓦屋根は、重厚感があって見た目も豪華な雰囲気です。だいぶ昔の瓦屋根と違って、今では和風なものからスタイリッシュなデザインまでさまざまな種類があります。外壁や住宅とコーディネートするとデザイン性の高い素敵な雰囲気の住まいづくりができそうです。

価格的には、他の屋根材と比べると高額になるでしょう。ただ、寿命が長くてメンテナンスもあまりいらない素材なので、長い目で見るとそれほど気にならないかもしれません。メリット・デメリット・価格・寿命など、あらゆる観点から検討してみてはいかがでしょうか。