新築マンションなら、階数が高い建物にエレベーターがついているのは一般的。ただ、ちょっと古いマンションだと、4階建、5階建でもエレベーターがない変わりに購入価格が安いこともあります。
エレベーターの有無で価格的にリーズナブルになるなら、「3階くらいなら階段でも大丈夫」と購入しそうになるかもしれませんが、「失敗した…」と後悔はしたくありませんよね。
今回は、エレベーターがない物件について、初めに理解しておくポイントを考えてみたいと思います。
◆その1.足腰が弱くなったときに大変
年齢が若い、運動が苦にならない、足腰が丈夫…など、健康体ならエレベーターのないことはそれほど問題視しないかもしれません。むしろ、価格が相場より安いのは魅力的ですよね。
ただ、購入時には将来的なことも見据えておくべき。
高齢になって足腰が弱くなると、3階への移動でもきつくなります。エレベーターなし物件を購入するにしても、せめて2階くらいまでと低層階を考えた方がいいかもしれませんね。
◆その2.赤ちゃんや小さな子供がいると大変
歩けない赤ちゃんを育てていると、外出時にベビーカーを使うもの。夫婦二人で外出するときには役割分担できますが、一人で出かけるときは大変です。片手にベビーカー、片手で赤ちゃんを抱っこと両手がふさがった状態で階段の昇り降り…!ちょっとした油断で転ぶと、親も赤ちゃんもケガをするかもしれません。
だからといって、小さい子供だけで留守番させて買い物に行くわけにはいきませんよね。
また、歩けるようになった子供が一人で階段の昇り降り中に誤って転落することもあるかもしれません。子育て中には、エレベーターのない4階や5階などはよく考えて購入しましょう。
◆その3.荷物を運ぶときに面倒
ミネラルウォーターや米など、重い買い物をしたときにエレベーターがないとツラいかもしれません。何も持たずに身軽に動ける階段も、重量のある荷物を持ちながらだと重労働です。
◆その4.引越し料金が高くなる
エレベーターがなく、階数があがるにつれて、引越し料金が高くなる傾向にあります。階段での運搬がしづらければ、クレーン車を使うなどで追加料金が発生することになるでしょう。
◆その5.郵便受けさえも面倒
何か待ちわびている郵送物があるとき、わざわざ階段を降りるのが面倒です。
「1階まで行ったのにまだ郵便屋さんが来てなかった…!」なんてことになると、何度も降りなければならないかもしれません。その都度、階段でエネルギーを使うので疲れてしまうかもしれませんね。
◆まとめ
エレベーターがなくても、2~3階までなら「健康のため」とプラスの考え方でマンション購入することはできるでしょう。ただ、それよりも階数があがれば、エレベーターがない物件は、若い世代でも大変なことが多いです。また、2~3階と低層であっても、エレベーターがない暮らしは、子育て中や高齢者への負担は大きくなりそう。
エレベーターなしの物件購入の際には、それぞれの家族構成に合わせ、デメリット部分を想定しながら考えることが大事です。