住み心地はどう?
川沿いに住むと得られるメリットやデメリット

「自然を身近に感じた生活がしたい」、そんな人に人気なのが川沿いの立地。マイホームから見える風景のなかに、穏やかに流れる川があるのはとても素敵なことですよね。

ただ、一方では大雨が原因で「氾濫」というリスクをもたらすことも。

川沿いの住まいの購入では、メリットとデメリットをしっかり把握したうえでの慎重な判断が大切と言えます。

◆素敵なメリットがいっぱい!川沿いの魅力ポイント

「どんな川」に沿っているかによってメリットが変わります。

整備が進んでいる川沿いの景色は、多くの人の心を和ませてくれるでしょう。川の周囲に植えられている美しい木々は、心を癒してくれます。季節ごとに植物の色合いが微妙に変化し、素敵な景色が眺められるのが大きな魅力ポイントです。

また、「川」部分には建物が建つことがありません。日当たりや風の通りの良さが、住まいの清涼感に繋がってきます。今後も開放感のある景色、日当たり、涼しさが約束されているとも言えるでしょう。

特に、都市部では「癒し」を期待する人から注目されています。

◆これだけは知っておきたい!川沿いにある住まいのデメリット

川に住むうえで把握しておきたいのが、水辺に生えている草の周りには、小さな虫が発生しやすいということです。それに「水中」を住処にする生き物と散歩中に出会うこともあるかもしれません。特に、「蚊」が発生しやすい夏は、窓から室内に侵入してくるリスクが高まります。ただ、川沿いのマンションなら、虫が入りにくい高層階に住むことで回避できるでしょう。

また、多くの人が気になるのが川の氾濫による水害かもしれません。しかし、「川沿い=危険」とは言い切れません。

「土手の整備がされているか」「過去に氾濫が起きていないか」「洪水が起こるリスクはどのくらいか」「地盤は緩くないか」など、現在の周辺環境やハザードマップ、過去のデータも確認しておくべきでしょう。

特に注意したいのが、「川底と家の敷地」の高さ関係です。家の土地が川底よりも低めだと、大雨による氾濫リスクが高まります。堤防よりも下がっているようなエリアは、大雨が降るたびにハラハラするかもしれません。

それに、注意しておきたいのが「地盤の強度」です。水辺に面していることで、地盤が緩くなっていることも…。周辺の道路や住宅に亀裂が走っている部分が多ければ、「緩さ」の証でもあります。そんな土地だと、新築の購入では、建築前に地盤改良が必要になるケースもあります。「建築費用」にプラスするので、お金がかかってしまいますね。さらに、将来的なデメリットにも繋がります。「地盤が緩い土地」ということで、売却時に思うような価格で売れないかもしれません。

また、前項で伝えた「眺望の良さ」などの視覚的なメリットは、“環境が整えられている川”限定と言えます。ゴミが浮いているような水質の悪い川沿いでは、「ニオイ」「見た目」ともにメリットと言えるものが感じられません。

◆まとめ

川沿いに住むことは、「自然に触れ合える」という魅力の反面、自然災害や虫の発生など気になるデメリットも多いものですね。

川沿いの土地が気になる人は、川のゴミ、周辺環境の整備、ニオイ、亀裂の有無などについて、まずは自分の目で歩いて周辺を確かめてみることをおすすめします。また、自然災害のリスクについては、国土交通省のハザードマップなどのチェックも重要です。気になる点があったら徹底的に調べ、慎重な判断をしたいものです。